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紫色の背景

入門編 3

買春する男たち

買春は性欲ではなく学習された行動

 

カネを支払って他人にセックスの相手をさせる行為を買春と言いますが、現在の日本で買春をするのは圧倒的に男性が多いです。そして、日本は、古くから男たちの買春にきわめて寛容な社会です。男の性欲は理性では抑えられないので、性欲処理のために性売買は必要悪であるとの考え方が、古くから根深く存在します。こうした考えの下、買春の相手をすることは「商売」と見なされ、女性がこうした商売をするのはしかたのないことであるとされてきたのです。

 

しかし、「男の性欲は抑制できないので買春は必要悪」との考えには全く根拠がなく、荒唐無稽な主張であることが少し考えればわかります。買春は男性の本能ではなく、買春に寛容な男性文化のなかで学習された行動だからです。男性優位の発想、人権教育や性教育の不備が男たちの買春を拡大してきたのです。

買春は性欲ではなく学習された行動
★写真2 ロマンス通り_edited_edited.jpg
★写真3 西一番街_edited.jpg

買春は人権侵害

 

権力を利用して性行為を強いるのは重大なセクシュアル・ハラスメントであるというのが、現代の常識です。だから、こうした常識が定着した社会では、買春は犯罪です。実際、性売買業者だけでなく買春を処罰する国は増加してきています。こうした国々は買春の相手をする女性たちに対して処罰せず、その希望に応じて自立と別の職業への転職を支援しています(☞北欧モデル:ジェンダー平等モデルの法制度)。

 

女性たちはカネを稼ぐためにセックスの相手をせざるをえないのであり、どんなにそれが不快でつらくとも、買春客の前では笑顔を見せたり、射精させるために自分もセックスを喜んでいるふりをせざるをえないのです。つまり、買春客のしていることは、カネという権力で女性たちに性行為を強いているということです。だから、たとえ暴力を振るったり借金で縛ったりしなくとも、カネの力で買春の相手をさせるのは人権侵害なのです。

 

どんな男が買春をするのか

 

しかし、買春が女性への人権侵害だと認識している男性は少なく、日本では実に多くの男たちが、学歴や職種、配偶者のあるなしにかかわらず買春をしていると考えられます。2つの調査をあげてみましょう。

 

1997年におこなわれた『買春に対する男性意識調査』は、買春に批判的なフェミニストたちが協力を申し出てくれた団体、大学、個人を中心に、2万枚配布したアンケートに対して寄せられた2502の回答に基づいて作成されたたものです。回答者の職業は、公務員・学生・教員が全体の46.5%を占めているものでしたが、回答者の約半分(46.2%)が買春経験ありと答えています。しかも、そのうち58人は、100回以上買春経験があると回答しています。

 

また、​荻上・飯田(2013)では、『プレジデント50+』(2009年10月号)が行なった調査が、男性の「フーゾク店経験率」は58.9%としていることを指摘しています。過半数の日本人男性は、買春経験があるというわけです。

 

風俗体験サイトに見る買春客

 

買春客は、その相手をする女性がどれほど不快でつらいかをわかろうとはしません。それどころか、カネのためにしかたなく相手をしているにすぎない女性が、あたかも自分とのセックスを楽しんでいるかのように思い込もうとする傾向がみられます。そして、一緒に食事に行きたがったり、恋人のふりをしたがる男たちもいます。少しでも自分の思ったような展開にならなければ「金返せ」などと因縁をつけてくるくせにです。

 

頻繁に買春する男たちが、買春現場で何をし、何を考えているか、自ら語っている資料は山ほどあります。彼ら自身が自分の買春体験をせっせと投稿しているサイトがたくさんあるからです。そのなかから、2つほどを以下に紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手をする女性の容貌やスタイル、乳房や肌はもちろん、「あそこ」(女性器)の「締まり」具合だとか、女性がどのような行為にどう反応して、それが自分の性欲を喚起するのによかったか悪かったかなどが書かれています。

 

買春者は、女性の体そのもの、つまり胸やお尻や「あそこ」が、自分の性欲を喚起させるのに、役立ったかどうかを「レビュー」しているのです。つまり、相手の女性の体そのものをカネを支払って得たモノのように見なして、大勢の人が読むであろうネット上で品評しているのです。

 

カネを支払ったのではない女性とのセックスにおいて、男がその性欲を発散するのに女性の胸やお尻や「あそこ」が役だったどうかということを品評し、その内容を書いてネットに投稿するようなことあったとしたらどうでしょう? その行為が相手の女性をいかに深く傷つけるかを多くの人に納得してもらえると思います。しかし、カネを支払っても支払わなくても、相手の女性は人格を尊重されるべき人間なのです。

 

カネを払ったのだから何をしてもかまわない、つまりはカネという権力を使って、自分の欲望発散のために、相手の女性が使い勝手が良いか悪いか、あたかも商品のように吟味し、使用する、それが買春であることを、これらの「レビュー」は如実に表しています。

 

やりたい放題に女性を貶める買春客たち

 

近年では、性売買経験女性たち自身が、最低な買春客たちを「クソ客」と呼び、その実態をSNS等を通じて私たちに詳しく教えてくれています。ここでは、韓国の性売買経験当事者ネットワーク・ムンチや、ムンチと連帯して韓国・大邱で脱性売買支援運動を展開しているシンパク・ジニョンさんたちが遭遇した買春客の行状を紹介しましょう。

 

買春客のなかには、わざわざ「店で一番売れていない女をつれて来い」という客がいるそうです。なぜそんなことを言うのかというと、「売れている女の子」だと他で稼げるので嫌がってやってくれない行為を、「売れていない女の子」ならしかたなくやってくれるからなのです。つまり、相手の苦境につけこんで、あらゆる陵辱行為をくりかえす買春客がいるのです。

 

「俺シャワーしてきたから」などと称して自分の性器を洗わせたがらない客もいます。なぜなら、射精までの時間をできるだけ長くするために、自分の性器に勃起が長続きする薬を塗ってきているからです。性売買女性は、早く客を射精させて仕事を終えたいので、こうした客はたいへん迷惑です。しかも、こうした客のなかには、女性に口でしろと命じ、女性は口でやった結果、薬のせいで口が麻痺してしまったりすることもあるのです。

 

また、「こんなところで働くんじゃないよ」などと、女性に説教してくる客もいますが、これも性売買女性たちを苦しめる行為です。自分のやりたい放題のセックスをするくせに、自分が良い人であるかのように思い込みたがる男性に多い行為であり、相手をさせられる性売買女性たちにとってはこの上なく腹立たしい言動です。

 

明らかに貧しいのに、何度も何度も性売買に通ってきて、王様のように振る舞い、にもかかわらず、自分だけは女性と本当に恋愛関係にあると思いたがる客もいます。こうした男性たちは性売買女性にとっては極めて危険です。なぜなら、お金を性売買につぎ込み過ぎて、破産したりして、その男性の妻や母が店に怒鳴り込んでくることがあるからです。相手をした性売買女性は窮地に陥れられます。

 

他の男性たちにみせびらかすために、自分の性器を手術で大きくし、買春しにやってくる男性もいます。そんな男性たちを相手にするのは性売買女性たちにとって苦痛です。

 

以上は韓国の買春者の行動なのであり、日本とは関係ないと思う人たちもいるでしょう。しかし、韓国にはたくさんの日本人男性がやって来て買春しているのであり、ムンチのメンバーがあげる「クソ客」のなかには日本人男性もいます。ムンチは言います。AVを持参し、AVと同じような陵辱行為を性売買女性に強いる日本人がいる。「日本人客は、言葉は丁寧だが、とんでもなく不快で気持ち悪い行為を強いてくる傾向がある」(2019/10/20「ムンチの話を聴く会」での発言。シンパク(2022)など)。

 

買春客の暴力・殺人

 

買春客の中には、はじめからその相手をする女性の嫌がることをして痛めつけることを目的としたり、あるいは殺害する目的でやってくる者もいます。

 

2021年6月1日、デリヘルをしていた女性が、東京立川のホテルで19歳の買春客にめった刺しにされて殺されるという、あまりにも残酷な事件がありました。少年の供述によれば、あらかじめ性売買女性を狙って殺害に及んだということです。

 

実は、こうした事件は昔から跡を絶ちません。入門編2でも触れた有名な「池袋・買春男性死亡事件」をもう一度あげましょう。この事件では買春客の男が池袋のホテルで、相手の女性をナイフで脅して両手両足を縛り付け、服を切り裂き、殴りつけるなどサディスティックな行為に及んだ上に、その現場をビデオに撮影しました。殺される恐怖を感じた女性が、隙を見てナイフを奪って男を刺し、男はナイフを奪い返そうと女性を追いかけ回し、壁に彼女の頭を打ち付けたり、首を絞めたりしましたが、最終的には刺された失血により死亡しました。

このような残虐な行為に及んだ男性は、日頃からさぞかし恐ろしく見える人物だったにちがいないと思うかもしれません。しかし、ひごろは一見普通に見える男性が買春現場で恐ろしく暴力的になることはしばしばあるのです。実際、「池袋・買春男性死亡事件」の当事者女性は、最初この買春男性を見たとき、「やさしそうな人」だと思ったといいます。しかも、男性はその職場でも「真面目」「地味」と思われていたというのです。だから、性売買に従事する女性たちが、あらかじめ買春客が暴力を振るうか否かを察知することはできません(「池袋・買春男性死亡事件:前編・後編」サイゾーウーマン2019/12/1・2)。

 

自分の欲望を発散するために、カネという権力で女性をモノのように扱い、言うことを聞かせ、場合によっては暴言暴力を振るうこと、それが買春という行為なのです。

 (2024.3.8)

<参考文献

  • 性と買春を考える会(1998)『「買春に対する男性意識調査」報告書』

  • 荻上チキ(2012)『彼女たちのワリキリ』扶桑社

  • 荻上チキ・飯田泰之(2013)『夜の経済学』扶桑社

  • シンパク・ジニョン(2022)『性売買のブラックホール』ころか

  • 性売買経験当事者ネットワーク・ムンチ(2023)『無限発話ー買われた私たちが語る性売買の現場』梨の木舎

  • 池袋事件を考える会(1988)『「池袋・買春男性死亡事件」報告集』

  • 「【池袋・買春男性死亡事件:前編】2時間6万円で買われた“ホテトル嬢”が客を殺めるまで」サイゾーウーマン2019/12/01 19:00

  • 「【池袋・買春男性死亡事件:後編】男の性欲は『ジョークでかわせ』『真に受けた女が悪い』30年前の報道から現在へ」サイゾーウーマン 2019/12/02 20:10

 https://www.cyzowoman.com/2019/12/post_259275.html

 https://www.cyzowoman.com/2019/12/post_259338.html

  • 名古屋風俗クチコミ情報 おきにらぶ

 http://okinilove.com/blog-entry-1152.html#kantousoap

買春は人権侵害
どんな男が買春をするのか
風俗体験サイトに見る買春客

①乳首舐めはとても気持ちよく声が出てしまいました。

続いて乳首弄りとフェラの同時攻め。いやぁ気持ちよかったです。

辛抱堪らなくなったのを察知してくれたのか、ベッドへお誘い。

風呂での攻めで、こちらもスイッチが入ってしまったので、身体中を貪りました。肌は白く、乳輪と乳首は小さめキスはあまり好きではないのかな。

ただ結構毛深い。陰毛は剃刀で剃っているようですが、処理してから暫く経っているのかVゾーンはジョリ気味。脇も少々ジョリ脇気味でした。

ゴム付けてIN。締まりは普通くらいでしょうか。

正常位で腰を振らせてもらって放出。

普通ならここでお茶を頂いてトークタイムなのですが、休憩を挟まず2回戦へ。

トロトロのあそこを指マンしてたら、アナルの方までトロトロだったので軽く指をIN。

徐々に深く入れて第2関節までうっとりとした表情で感じてくれていました。

クリを指で嬲られるのが好きなようで、クリクリしているといきそうと嬉しい言葉

やりたい放題に女性を貶める買春客たち
買春客の暴力・殺人

②身長は多分150cmちょっと位で、顔は派手な感じです。

体型はムッチリという感じです、が、胸が大きくてバランスはいいような気がします。肌も綺麗です。

おそらく年齢は30くらいかなと思います。接客もサービスもしっかりしていてテクニックも相当あります。

特にマットが得意なようなので、好きな方は是非一度受けてみることをお勧めします。

やっぱりマットは痩せ型の女の子より、柔らかそうな女の子にしてもらう方がいいですよね。

この子で唯一残念なのがあそこが緩いこと。まあ、長いことソープで働いてるからある程度仕方がないんだけど…。(2021年12月閲覧  おきにらぶ)

参考文献
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